iTunes 12.2へのバージョンアップ

Mac OSのアップバージョン10.10.4がリリースされたと知り,さっそく取り入れようとして思わぬトラブルに巻き込まれた.昔(といっても,うん十年前)のMac OSはひどいもので,バージョンアップするのは泥沼に入る勇気と覚悟が必要だったが,OS Xになってからは割合円滑に移行できてきたので,ちょっと不安はあったものの,思い切ってやってみた.しかし,今回はトラブった.やはり油断は禁物だ.

昨夜,まずリモート制御用に使用しているMacBook Airで,App Store経由でのOSのバージョンアップをした.このとき,一緒にiTunesも12.2にバージョンアップされた.次にこのAirをリモートにして,たまたま新規に購入したCD 3枚をMacBookPro RetinaのiTunesに取り込んだ.このとき使用したiTunesはAir上の新バージョン12.2である.これがいけなかった.

次にMacBook Pro Retinaを使い,そのOSを新バージョンにするべく,App Storeを呼び出すと,これが出来ない.いわゆるダイナミックストップ状態に入り,”softwareupdated”プロセスが走りっぱなしで,なんとCPUとメモリを100%食いつぶしている.これを強制終了したり,システムを再起動したり,苦闘すること1,2時間.あれこれやっているうちに現象はますます不安定になり,Retinaのバージョンアップはとりあえずあきらめることにした.

この状態で,いつものようにAirからのリモートコントロールで,Pro Retina のiTunesを起動すると,なんと「ファイルのフォーマットが違うので新バージョンを使用してください』というような趣旨のエラーメッセージが出て,ミュージックファイルのデータベースが読み出せないのだ.つまり,Airの新 iTunesを使って Pro Retinaに取り込んだファイルを格納するとき,新 iTunesのフォーマットになって,これが旧iTunesのものと違っているらしい(そんなこと,どこにも書いてない!),いずれにせよ,これで,これまでせっせとため込んだミュージックファイルがすべて読み出せなくなったのだ.はて困った.

理由と対策をあれこれ考え,眠れぬ夜を送った,といえば大げさすぎるが,今朝,毎日見ているOS X Dialyというメールマガジンの記事を見ると,全く同じ現象とその対策が書いてあるではないか(http://goo.gl/nzGwCw 参照).どうやら一部のシステムに生じるsoftware updateプログラムのバグに遭遇してしまったようだ.ここに書いてある対策を自分で試みても良かったが,うまく行かなかった場合の損失があまりにも大きいので,近所のPC Depotに見てもらった.そこの腕前を知っておきたいという下心もあったが,なんと1,2時間後,解決したとの電話があった.取りに行くと,きれいにバージョンアップされていた.

いま,昨日取り込んだCD(のファイルデータ)をずっと聞き続けることが出来ている.リストの超絶技巧練習曲(Arrau)と魔笛(Solti指揮ウィーンフィル)だ.実に美しく明晰で生々しく,しかし上品.音質改善につながるようなOSかiTunesでのなんらかの改良があったのだろうか.それはともかく,1970年代と90年代の録音だが,昔の録音技術はすごいと思う.

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