D-Premier からDevialet 500 へ
D-Premier ハードウェアのバージョンアップを行った．作業は，Devialet本社でなく，日本の代理店が行った．
結果は，いまのところ，幻滅．D-PremierとDevialet 240の明白な違いは，USBとLANによる有線経由の入力が出来るようになったことだ．しかし，Devialet 240 2台をdaisy chainで連ねたDevialet 500として使用すると，残念ながらなぜかそれらがきちんと機能しないのだ．WiFiさえ，むしろ劣化したのではないか，と思われる．左右出力のタイミングに不可解な食い違いがあり，左右の位相があわず，ステレオ効果がひどいものになってしまう．この現象を確認するため，テストCDとして，"Test & Burn In CD（XLO/Reference Recordings）"のトラック１．２．３．４，それに６，１０，１１を使用した．とくにトラック４のClapでは現象が鮮明に現れる．
まず，WiFi．音像の中心がわずかだが，左，あるいは，右にずれる．どちらかはわからず，あるときは左，あるときは右といった具合だ．
次に Ethernet(LANケーブル)．これも不思議な挙動を示し，あるときは右に15度ほど，あるときは左に大きく30度以上ずれる．これもいろいろテストしてみたが，何をどうすれば右，あるいは左になるのか，ついにわからなかった．
以上のテストは，Devialet AIRアプリとルータを使用して行った．現在，Audirvana PlusとDevialet AIRの連繋がなぜかうまく機能せず，Audirvanaによるアップサンプリングのテストは出来なかった．
次にUSB．これはDevialet AIRもルータも使わず，パソコンから直接アンプにUSBケーブルで接続する．すると，44.1KHzでは右に15度ほどズレ，若干逆相気味．176.4(4倍)kHzと192kHzのアップサンプリングでためしてみると，いずれも左に大きく30度ほどずれ，ほとんど逆相気味になってしまう．スピーカの一つの入力を正負逆にしてやるとむしろその方がよくなるくらいで，その場合，ほぼ中央やや左寄りに定位する．Audirvana PlusでconverterをiZotope 64-bit SRCにしてもCoreAudioにしても変わりなかった．
左右位相が合わずに音像がぼけたり，音像の位置が左右のどちらかに偏るのは，スピーカの配置と部屋の音響環境による影響が強い．じっさい，私のシステムでこれまで何度も試行錯誤を繰り返しながらそのズレをなくすべく努めてきた．しかし，今回のこの現象は，同じ部屋で同じスピーカを固定したまま使用しているなかで，左に行ったり右に行ったりするのだから，アンプの（あるいはパソコンアプリの）問題としか考えようがない．また，左右アンプの増幅度の違いによるものでもない．どこかで左右の音の時間差が作られてしまうのだ．
この異常現象は販売店と代理店に知らせてあるが，いまのところさしたる応答がない．しかるべき測定を行えば，明白な物理現象として把握できる現象だと思うのだが，Devialet社は果たしてどこまで自社製品の自己チェックをしているのだろうか．いずれにせよ，早急の改善を強く望んでいる．
結果は，いまのところ，幻滅．D-PremierとDevialet 240の明白な違いは，USBとLANによる有線経由の入力が出来るようになったことだ．しかし，Devialet 240 2台をdaisy chainで連ねたDevialet 500として使用すると，残念ながらなぜかそれらがきちんと機能しないのだ．WiFiさえ，むしろ劣化したのではないか，と思われる．左右出力のタイミングに不可解な食い違いがあり，左右の位相があわず，ステレオ効果がひどいものになってしまう．この現象を確認するため，テストCDとして，"Test & Burn In CD（XLO/Reference Recordings）"のトラック１．２．３．４，それに６，１０，１１を使用した．とくにトラック４のClapでは現象が鮮明に現れる．
まず，WiFi．音像の中心がわずかだが，左，あるいは，右にずれる．どちらかはわからず，あるときは左，あるときは右といった具合だ．
次に Ethernet(LANケーブル)．これも不思議な挙動を示し，あるときは右に15度ほど，あるときは左に大きく30度以上ずれる．これもいろいろテストしてみたが，何をどうすれば右，あるいは左になるのか，ついにわからなかった．
以上のテストは，Devialet AIRアプリとルータを使用して行った．現在，Audirvana PlusとDevialet AIRの連繋がなぜかうまく機能せず，Audirvanaによるアップサンプリングのテストは出来なかった．
次にUSB．これはDevialet AIRもルータも使わず，パソコンから直接アンプにUSBケーブルで接続する．すると，44.1KHzでは右に15度ほどズレ，若干逆相気味．176.4(4倍)kHzと192kHzのアップサンプリングでためしてみると，いずれも左に大きく30度ほどずれ，ほとんど逆相気味になってしまう．スピーカの一つの入力を正負逆にしてやるとむしろその方がよくなるくらいで，その場合，ほぼ中央やや左寄りに定位する．Audirvana PlusでconverterをiZotope 64-bit SRCにしてもCoreAudioにしても変わりなかった．
左右位相が合わずに音像がぼけたり，音像の位置が左右のどちらかに偏るのは，スピーカの配置と部屋の音響環境による影響が強い．じっさい，私のシステムでこれまで何度も試行錯誤を繰り返しながらそのズレをなくすべく努めてきた．しかし，今回のこの現象は，同じ部屋で同じスピーカを固定したまま使用しているなかで，左に行ったり右に行ったりするのだから，アンプの（あるいはパソコンアプリの）問題としか考えようがない．また，左右アンプの増幅度の違いによるものでもない．どこかで左右の音の時間差が作られてしまうのだ．
この異常現象は販売店と代理店に知らせてあるが，いまのところさしたる応答がない．しかるべき測定を行えば，明白な物理現象として把握できる現象だと思うのだが，Devialet社は果たしてどこまで自社製品の自己チェックをしているのだろうか．いずれにせよ，早急の改善を強く望んでいる．
初めまして。D-Premier dual mono使いとしていつも参考にさせていただいています。
返信削除散々迷った挙げ句、私も500へのアップグレードを申し込んだのですが記事を読んで少々驚いています。stereo仕様の方のコメントは好意的でしたので・・・。
中低域の密度が改善しているとも聞きましたが、それ以前の問題なのでしょうか？
アナログ的，情緒的な現象ではなく，ソフトあるいはハードのバグに基づくものと思われる明白な現象です．ステラはこの現象を認識いるはずですので，確認されてからアップグレードの実行をしてもらう方がよいのではないでしょうか．
削除はじめまして。当方もD−Premier Dual Monoユーザーでアップグレードを申し込んだものです。こちらのブログは大変有益で以前より参考にさせて頂いております。定位がずれるというのは致命的な現象なので気になります。ただし、アップグレードが先に始まったヨーロッパのフォーラムでは同様の不具合がレポートされていないようなので設計の問題ではなく、個体の問題ではと推測しています。個体の問題であっても、アップグレード後代理店にて動作確認をしていないのかと不安になりますね。
返信削除ステラから連絡があり，Devialetから送られてきたファームウェアの修正版（のテスト版）を試したところ，定位がずれるバグが修正されたとのことです．残念ながら小生はしばらく自宅を離れたところにいるため，拙システムでのテストは出来ない状況にあります．もし貴システムでテストされることがありましたら，その結果をお知らせ願えれば幸いです．
削除当方はまだアップグレードが完了していないためテスト出来ませんが、修正版のファームウェアで修正されたとのこと、よかったです。
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