リスニングルームの模様替え

わがリスニングルームの模様替えをした.といっても使用機器はほとんど同じで,その配置も同じだが,ソファなど家具の配置を下の写真のように変更した.

My Listening Room

中央のテーブルにMacBook Pro Retina(画面はiTunes),その左にD-Premier Airのリモートコントローラを置いている.この二つで選曲とボリューム調整を行う.右側奥の別室にWiFiルータとNASがあるがこの写真では見えない.ふたつあるNASはいずれもハードディスクを使っていて雑音が出るため,別室に隔離している.SSDを使っているMacBook Proは幸いにも全く音を出さない.冷却ファンの音さえしない.左奥の上にあるエアコンと右手前横のキッチンにある冷蔵庫の雑音が聞こえるが,音楽を聴いているときに気になったことはない.それ以外の外部の音はマンション構造の気密性が極めて高いので,まったく聞こえない.恵まれた環境というべきだろう.

手前のソファの中央に座って操作し,聴くのが一応の標準だが,以前にも書いたとおり,それにかたくなにこだわることはしない.オーディオを聴くのに,なにも演奏会場にいるかのようにじっと座っている必要はないのだ.

そういえば,小泉文夫「音楽の根源にあるもの」(平凡社,1994年)にも書いてあった.演奏会で音楽を聴くのはそこに隷属されるようであまり好きではない,と.私の畏友K君は大の音楽好きでよく演奏会に出かけるが,それでも緊張しすぎるせいか,咳き込むことがあるようだ.生録音のソフトで観客の咳ごえが入っていることがよくあるが,客のマナーが悪いのではなく,むしろ逆で,窮屈さのプレッシャに負けるからではないか.

自分の部屋でオーディオを聴く分にはまったくこの種の気遣いは必要ない.だから私はソファに寝そべったり,部屋の中を動き回ったりとしたい放題で,好き勝手に音を楽しむ.動き回って聴くことにより,3次元音響空間のホログラフィックイメージの実在性をあらためて強く確信できるのだ.

いまこのブログを書きながら,久しぶりに諏訪内昌子の「メロディ」を聴いている.私はバイオリンなど全く弾けないが,それでも脳内のミラーニューロンが強く反応するのか,まるで自分が演奏するかのような錯覚さえ生じ,彼女の両腕と指使い,体のしなやかな動きがはっきり実感できる.すばらしい.

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