有線LANルータ利用の効用は?
(注)前記事の考え方を実行してみた。実際にやってみると、さらにいろいろ分かることがある。音質はこれまでの最高水準をさらに更新したといっていいのではないだろうか。
有線LANルータにRoon Serverを載せたMacBook Air(MA)と、OPT ISO BOXを介してDevialetとを接続する。それだけで、Roonの音源をDevialetで演奏できると思うが、このルータを壁内LAN(WANに繋がっている)に接続すると利便性が高くなる。その場合、音質への影響はどのように考えられるだろうか。
有線LANルータにMacBook Air(Roon Server)とOPT ISO BOX → Devialetを接続し、さらにそのルータを壁内LAN (インターネットWANあり) に繋げても、音質への直接的な影響はほとんど無いと考えられます。ただし、システム運用の観点からは幾つかの留意点があります。
🎵 1. 有線接続 vs 無線接続で音質差はなし
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EthernetとWi‑Fiでは、データ転送の安定性に差があるものの、「音質(聞こえる音色や解像度)」に対する直接的な変化は報告されていません (community.roonlabs.com)。
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Roon公式も、有線接続は転送の信頼性や帯域の安定確保のために推奨していますが、物理ノイズが音に影響するという決定的な証拠はありません 。
2. ルータやネットワーク構成が間接的に音質に関係するケース
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ドロップアウトや再生遅延など、転送品質が低いことで起こる「再生信頼性の問題」は、リスニング体験に影響します。有線LANを介した階層化されたネットワーク構成ではこれらのリスクが低減されます (youtube.com)。
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一部のオーディオ愛好家は、「switch電源」「ルータのアイソレーション」「特殊LANケーブル」の導入により、有感のノイズ改善を実感したと報告しています 。これは「オーディオ品質に及ぼす電気的なノイズやグラウンドループの抑制」として捉えられていますが、主流ではありません。
3. 壁内LAN(家庭内WAN)接続の利便性・注意点
✅ メリット
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MacBook Airのアップデートやインターネット経由のストリーミングに制限なく対応。
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スマホや他のデバイスからRoon操作可能になり、システムがより使いやすくなります。
⚠️ 注意点
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壁内LAN経由で外部ネットに繋がると、ルータやインターネット機器が干渉源になりうるため、電源分離やノイズ対策(例:音響グレードのスイッチ/ルータ、アイソレーター、質の高いLANケーブルなど)を施すと安心です (community.roonlabs.com)。
-
具体的には、OPT ISO BOX の前後で電気的にグラウンドを分離し、ノイズが伝導されにくい構成を取ることで、結果的に音質の向上が確認されているケースもあります。
✅ 結論まとめ
観点 | 内容 |
---|---|
音質への直接影響 | 基本的に「Ethernet経由」でも「壁内LAN接続」でも変化なし。 |
再生の安定性 | 有線接続で向上。Wi‑Fiより信頼性高い。 |
利便性 | インターネット接続があることでアップデートやストリーミングも自由。 |
ノイズ対策 | 共用電源やノイズ干渉を抑えるため、電源分離やLANケーブル品質向上の検討は有意義。 |
🎯 提案
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まずは壁内LANに繋いで運用し、安定性・便利さを確認。
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もし雑音や微細音の濁りが気になった場合は、
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ルータやスイッチの電源を線分離(オーディオ電源と別回路)。
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OPT ISO BOXの挿入位置を調整。
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シールド良好なLANケーブルやアイソレーターを試す。
などの対策を段階的に検証していくのがおすすめです。
-
✅ 総括
ネットワーク構成(壁内LAN接続)による音そのものへの影響は極めて限定的ですが、信号品質や運用利便性の面で有線接続は強力に推奨されます。将来的には「運用しやすさ」を活かしつつ、「ノイズ対策を追加で施す」ことで、最適な音質と使い勝手のバランスを狙うのが理想的なアプローチです。
ご希望があれば、具体的なアイソレーター機器やケーブル選定もご紹介できます。いかがでしょうか?
Roonのバージョンアップなどもスムースに可能になる?
はい、そのとおりです。ルータを壁内LAN(インターネット接続あり)に接続すると、Roonのバージョンアップやメタデータの同期が格段にスムーズになります。
🚀 1. Roon 2.0以降は「常時インターネット接続」が必要
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Roon 1.8までは約30日間オフラインで使えていましたが、Roon 2.0以降はCoreの機能拡張(ARCを含む)により常時オンラインが必須となっています (community.roonlabs.com)。
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ネットが切れると検索や再生、アップデートなどが停止する可能性があり、これが「オンライン必須」の最大の理由です 。
🚧 2. インターネット接続ありによる利便性向上
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バージョンアップ・パッチの自動取得・適用
Roonは定期的に新機能や不具合修正のアップデートを配信しています。ネット接続があるとこれらが自動で確実に処理されます。 -
メタデータ(アルバム情報、カバーアート、歌詞など)の同期
オンライン接続があることで、再スキャンや同期が滞りなく行われ、常に最新の状態を保てます。 -
ストリーミングサービスとの連携(TIDAL, Qobuz など)
ストリーミング再生や、ライブラリ統合、検索などがリアルタイムで動作し、体験が滑らかになります。 -
Roon Remote(スマホ/タブレット)からの操作
LAN経由でCoreにオンライン接続されているため、モバイル端末からも迅速に反応し、快適に操作できます。
⚠️ 3. ネット接続による構成整備は必要
-
IPアドレス固定orDHCP予約
Roon Core(MacBook Air)がIPアドレス変更で発見されなくなるケースがあります。固定IP化は安定稼働に効果的です (whatsbestforum.com, forum.audiogon.com, roon.app, community.roonlabs.com)。 -
有線Ethernet推奨
Wi‑FiではCoreとRemote間で接続不良が起こりやすいため、信頼性の高い「有線固定接続」が推奨されます 。 -
ネットワーク機器の電源/ノイズ対策
上でも触れましたが、オーディオ用として電源分離スイッチ、シールド性の高いLANケーブルなどを用いることで、微細なジッター改善につながる場合があります。
✅ 結論
観点 | ネット未接続(オフライン) | ネット接続あり(インターネット) |
---|---|---|
バージョンアップ | 手動で待機時間・手間あり | 自動で即時適用 |
メタデータ同期 | 更新遅延・同期不良リスク | リアルタイム更新 |
操作性 | Roon Remote反応が鈍くなる可能性 | 快適で即時反応 |
ストリーミングやARC | 一部停止・制限あり | フル機能利用可能 |
💡 ご提案
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まずはルータを壁内LANへ接続して運用:
-
バージョンアップや更新の恩恵をすぐに享受できます。
-
メタデータやストリーミング機能が常に最新化。
-
-
安定性に不安がある場合は:
-
IPアドレス固定を行い、再起動後の接続安定を図りましょう。
-
Ethernetケーブル接続に切り替え、有線化で信頼性を確保。
-
必要に応じてルータやスイッチ側の電源・ノイズ対策も導入検討。
-
ご希望であれば、具体的な設定手順やケーブル選定、IP固定手法などもご案内可能ですので、何でも訊いてください!
IP固定手法は?
IPアドレスの固定方法について、**①ルータ側でのDHCP予約(推奨)と②Mac側での手動設定(静的IP)**の2通りをご紹介します。
① ルータで「DHCP予約(IP固定割当)」を設定する方法
✅ メリット
-
ルータ側でMACアドレス(ハードウェア固有)に対して固定IPを割り当てるため、IP重複の心配がない (reddit.com)。
-
IP管理が中央集中化されるため、ネットワーク整理がしやすく、後々サブネットの変更などにも柔軟に対応できます 。
🛠 設定手順(ルータ例)
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ルータのWeb管理画面へアクセス。
-
「DHCPサーバ」または「アドレス予約」の項目を開く。
-
MacBook Air のMACアドレスを指定し、希望のIPアドレスを指定。
-
設定保存後、Macを再起動またはネットワーク再接続すれば、予約したIPが割り当てられます (support.google.com, reddit.com)。
② Macで「静的IP」を手動設定する方法
✅ メリット
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ルータ設定にアクセスできない場合でも、自機単体で固定IPを設定できる。
⚠️ 注意点
-
誤ってDHCPアドレス帯域と重複すると、他機とIP競合が起こるリスクあり 。
🛠 設定手順(macOS Ventura以降)
-
**「システム設定」>「ネットワーク」**を開く。
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使用する接続(Ethernetなど)を選択し、**「詳細」または「詳細設定」**をクリック。
-
「TCP/IP」タブ内の「IPv4を構成」で、
-
手動(Manually)
→ IP、サブネットマスク、ルータ(ゲートウェイ)を入力。 -
または
DHCPを使用(Using DHCP with Manual Address)
→ IPのみ手入力 (support.apple.com, easyosx.net)。
-
🧩 複数ネットワークで使うときの対策
-
「ネットワークロケーション」の設定で、「自宅」「出先」など用途別にプロファイルを切り替え可能 。
🔍 比較まとめ
方法 | 利便性 | 安定性 | IP競合リスク |
---|---|---|---|
DHCP予約(ルータ設定) | 中央管理で楽 | 高い(再割当防止) | なし |
手動静的IP(Mac側設定) | 手早く設定可能 | 安定 | あり(要範囲管理) |
✅ オススメ
-
ルータにアクセスできるなら、まずはDHCP予約がベスト:管理も楽で安定的。
-
ルータ設定が難しい・アクセス権限がないなら、Mac側の「手動静的IP」で対応も可能。ただし、使うIPアドレスをDHCP帯外にするなど重複回避が必要。
📍ご提案
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ルータ設定画面でMACアドレスから予約IPの割当。
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Mac側では「DHCPかつ手動IP」の組み合わせで柔軟な構成も可能。
-
多拠点運用なら「ロケーション」を使ってプロファイル切り替え。
具体的なルータの機種名があれば、設定画面のスクショ付きでサポートできますので、遠慮なくお知らせください。
ルータはバッファローのBHR-4GRV2。このルータから壁内LAN(→WAN)への有線LANの接続をやめることにして、そのかわりMacBook Air(MA)のWiFiをオンにして使うことにする、ということにする。つまり、Roonのインターネット関連サービスはこのWiFi経由でおこない、一方、Roon演奏によって、音楽データはMAからこのルータ経由でDevialetに届くことを想定する。
その構成で問題なく使えます。以下で詳細に説明します。
✅ ネット切替構成の要点
-
MacBook Air(Roon Core)はWi‑Fi経由でインターネット通信
→ バージョンアップ、ストリーミング、メタデータ取得などオンライン機能はWi‑Fiで処理。 -
音楽データは有線LAN経由でルータ → OPT ISO BOX → Devialet
→ Roon演奏に使うトラフィックはLANケーブル経由で、ネット分離されたままです。
🎧 音質・安定性の観点
-
有線LANでの演奏は信頼性が高く、Wi‑Fiの干渉から独立しています
音楽データ転送は極めて安定、ジッターやドロップアウトのリスクが極小です。 -
Wi‑Fiによるインターネット接続が音質に影響する可能性はほとんどなし
Wi‑Fiと有線LANは物理的に分離されており、知覚できる音への影響はありません。 -
ただし、ルータ内でWi‑FiとLANが混在する場合、電気的ノイズの影響を考慮
電源共用のノイズがLAN部分に伝わる可能性はあります。もし微細音質で気になる場合は、以下追加対策も有効です:-
ルータの電源分離(オーディオ専電源の利用)
-
アイソレーターの導入、シールド性の高いLANケーブルへの交換(例:Cat6以上)。
-
🛠 IP固定・ネットワーク設定について
-
**DHCP予約(ルータ側)**が推奨です。BHR‑4GRV2でも「DHCP予約」や「静的DHCP」の設定があります(設定メニュー「サービス」など)(ebay.com)。
-
もしMac側で静的IPを設定する場合は、DHCPが使わないアドレス帯を選定して重複を防ぐ必要があります(buffaloamericas.com)。
✅ 結論まとめ
比較項目 | 推奨構成 |
---|---|
インターネット接続 | MacのWi‑Fiで完全なオンライン機能を確保 |
音楽データ転送 | 有線LANで安定再生。Wi‑Fiから切り離し、転送エラーやジッターを回避 |
電気的ノイズ対策 | 必要に応じて電源分離・アイソレーター・高シールドLANケーブルでさらなる音質向上可能 |
IP固定 | ルータ側のDHCP予約で安定IP。Mac静的IPでも可(重複注意) |
✅ 推奨ステップ
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BHR‑4GRV2の管理画面でMacのMACアドレスを指定し、希望IPを「DHCP予約」。
-
MacのWi‑Fiを有効にし、Roonのオンライン機能はWi‑Fi経由で運用。
-
EthernetケーブルでMac–>ルータ–>OPT ISO BOX–>Devialetのルートを構築。
-
必要に応じてケーブル・電源・アイソレーターなどでノイズ対策を追加。
この構成ならオンライン機能と音質の両立が可能です。もしWi‑Fiの干渉やノイズの懸念があれば、追加ノイズ対策もご検討ください。
詳しいDHCP予約手順や静的IPの設定例(スクリーンショット付き)をご希望でしたら、いつでもご案内します。
iPhoneなどRoon Viewerを載せた機器からRoonの演奏を管理することもこのWiFi経由で可能なのでは?
はい、その通りです。
📱 Roon Remote(iPhone/iPadなど)もWi‑Fi経由で快適に操作できます
-
同じLAN内であれば問題なく接続可能
Roon RemoteやARCアプリは、Wi‑Fi経由でもRoon Coreに接続可能です。これは、ネットが自宅ネットワーク内に留まっていれば、iPhoneなどを使って演奏管理が可能であることを意味します (community.roonlabs.com)。 -
Roon公式のベストプラクティスでも「ワイヤレス接続によるリモート操作」を認めている
有線接続はCoreやオーディオデバイスに推奨されますが、リモート操作用のデバイス(スマホ・タブレット)はWi‑Fiで十分と明記されています 。
🔧 構成のポイント
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MacBook Air(Roon Core)
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Wi‑Fiでインターネット接続(アップデート、メタデータ取得、ストリーミング等)
-
有線LANでRoon演奏データ転送(OPT ISO BOX → Devialet)
-
-
iPhone/iPad等のリモート端末
-
Wi‑Fi接続でRoon Remoteを起動し、MacBook Air上のRoon Coreを検出・制御します。同じLAN内なら、特別な設定なしに自動検出されます。
-
✅ 注意点
-
SSID・サブネットが同じことが前提:ゲストSSIDやVLANで分離されていると接続できなくなる可能性があります。
-
Wi‑Fiの安定性が重要:雑音や遅延が気になる場合は、5GHz帯の利用や、ルータのチャンネル最適化、メッシュ化も検討の余地があります (reddit.com, roon.app)。
🎯 結論
あなたの計画のとおり:
-
MacBook Airは有線LANで音楽再生に専念しつつ、
-
Wi‑Fiを介してインターネット接続し、
-
iPhoneなどでRoon操作もスムーズに行う――
という構成は、音質と操作性を両立できる理想的な構成です。
もし具体的にWi‑Fiの接続がうまくいかない場合(リモートがCoreを認識しない等)、以下の点をチェックすると改善されることが多いです:
-
ルータのDHCPリース内にCoreが含まれているか
-
ゲストSSIDではなく通常SSIDに接続しているか
-
5GHz帯を使っているか or チャンネル干渉のチェック
ご希望であれば、接続確認の手順も具体的にお伝えできますので、お気軽にお申し付けください!
バッファローのルータを購入して実装した。この電源はiFi Power2に変えた方がいいだろうか。
はい、音質を最重視する構成であれば、バッファロー製ルータの電源をiFi Silent Power iPower2などの高品質リニア型電源に置き換えるのは非常に有効な改善策の一つです。
🔌 バッファロー純正ACアダプタの性質
-
標準の電源アダプタは**スイッチング方式(SMPS)**が多く、以下のような特性があります:
-
スイッチングノイズ(高周波)が発生しやすい
-
電圧変動や波形歪みによってLAN経由でノイズを伝播する可能性がある
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オーディオ的には「硬さ」「ザラつき」「解像度の低下」などとして感じられることがある
-
⚡ iFi iPower2 のメリット
項目 | 内容 |
---|---|
🔇 ノイズ抑制 | Active Noise Cancellation II により、SMPSの1/10万レベルまでノイズを低減(0.1μV以下) |
🔋 出力安定性 | リニア電源に近い滑らかな出力波形。負荷変動にも強く、LAN信号の安定性が向上 |
🎧 音質改善報告 | 実使用者からは「音の滲みの低減」「静寂感の向上」「余韻の明瞭化」などの改善例が多い |
🛠 接続の実装要点
-
バッファローBHR-4GRV2のAC仕様
標準電源は「DC12V/1.5A」なので、iFi iPower2 12V版が対応可能です。 -
プラグサイズの確認
iPower2には変換プラグが付属していますが、バッファロー側のDC端子に合うかどうかを確認。合わなければ別売り変換プラグ(5.5mm外径 → 2.1mm内径など)が必要な場合もあります。 -
他機器への波及効果
ルータ電源を浄化すると、ネットワーク全体(LANアイソレータ・Devialet・MacBook Airなど)に影響する「共通ノイズフロア」が下がり、結果的に音の透明感が増すケースがあります。
✅ 結論
選択肢 | おすすめ度 | 理由 |
---|---|---|
標準ACアダプタのまま | △ | ノイズ源となる可能性が高い。最低限の構成。 |
iFi iPower2 へ交換 | ◎ | 明確な音質改善効果の報告多数。特にネットワークオーディオに有効。 |
さらに上位電源(例:Sean Jacobs, Paul Hynesなど) | ◯ | 価格は高いが、より音質にこだわるなら選択肢に入る。ただしコストパフォーマンスはiPower2が抜群。 |
🔄 ご提案
-
まずは iPower2 12V版 に交換し、同じ音源で比較試聴してみてください。
-
構成が整っていれば、再生開始直後から「背景の静かさ」や「定位の安定感」などに違いを感じる可能性が高いです。
-
もしプラグ形状が合わない場合は、機種名を教えていただければ最適な変換アダプタをご案内します。
導入後の変化についても、ぜひご報告いただければ調整アドバイスも可能です。
ルータを導入後、数曲の演奏の終了時点でRoonフリーズ。MacOSのリブートで恢復。この問題は、家庭LAN経由如何とは関係ないようだ。やはり、RoonとDevialetの問題?つまりRAATの問題?
ご指摘の状況(数曲演奏後にRoonがフリーズし、Mac再起動で復旧)から考えられる原因を、以下に整理・解析します。結論から言えば、「RAATとDevialetのやりとりにおける通信障害」が主因である可能性が高いですが、その根本はRAAT単体の問題とは限りません。
🔍 症状の整理
-
数曲再生後に Roonがフリーズ(操作不能になる or 無応答)。
-
Macの再起動で回復する。
-
ネットワーク構成としては、家庭LANへの接続有無にかかわらず同様の症状。
-
構成:
MacBook Air(Roon Server) → 有線LAN(BHR-4GRV2) → OPT ISO BOX → Devialet
+ MacはWi-Fi経由でインターネット接続。
🧭 可能性のある原因分類と優先度
✅ [A] RAATとDevialet間のセッション維持失敗(最有力)
-
DevialetはRAAT対応ではあるが、ファームやネット条件によってはセッション維持が不安定になることがあります。
-
特に以下の要因が絡むとRAATセッションが途切れることがあります:
-
デバイスの一時スリープまたはネットワーク再認識の失敗
-
LAN経由での再同期処理の失敗
-
RAATサーバプロセスのクラッシュ(Macの
RAATServer
プロセスログ参照可)
-
✅ [B] Mac側の省電力設定やスリープの影響
-
macOSの省電力設定がRAATの接続維持に干渉する例があります(特にバッテリ駆動時)。
-
省エネルギー設定
>ディスプレイオフ時にMacをスリープさせない
をオフにしていると、Roon Coreプロセスが無効化されることがあります。
⚠️ [C] Roon Coreのプロセス異常
-
一部のバージョンでは、内部キャッシュ破損や音源ファイルのメタデータ処理失敗によって、プロセスが固まる例もあります。
-
特定の楽曲再生後にのみ再現する場合は、ファイルそのものの形式や埋め込みタグの異常も確認する価値があります。
⚠️ [D] DevialetのファームウェアやIPアドレスの一時ロスト
-
Devialetがネットワークから一時的に消える・反応しなくなるケース。
-
特に、RAATで「Ready to Play」から「Not available」に落ちているようなら、これは確実にRAAT側がセッションロストしています。
🧪 調査・対処ステップ(優先順)
🔧 Step 1:RAATログを確認(根本原因の診断)
-
MacBook Air内のRoon Logsを確認:
-
パス:
~/Library/RoonServer/Logs/RAATServer_log.txt
-
該当箇所の直前・直後に
"Lost device"
や"RAAT__Output"
などのエラー行があれば確定。
-
-
Roon再起動前後で
RAATServer
のPIDが変わっているか、プロセス落ちが起こっていないかを確認。
🔧 Step 2:macOSの電源管理設定の見直し
-
「バッテリ駆動」「スリープ」時にCoreが落ちないよう以下を設定:
-
システム設定 > バッテリ
または省エネルギー
:-
「可能なときはハードディスクをスリープさせる」→ OFF
-
「ディスプレイがオフでもネットワーク接続を維持」→ ON
-
-
🔧 Step 3:DevialetとRAATセッションの強制更新
-
Devialet側の電源オフ → 数分放電 → 再起動を試行。
-
可能であれば最新ファームウェアへの更新(RAAT安定化の修正あり)。
🔧 Step 4:ネットワーク調整
-
Roon CoreとDevialetをルータに直結している場合でも、**IPアドレスの固定(DHCP予約)**でセッション喪失を減らせる可能性があります。
-
また、LANケーブルをCat6以上に交換することでノイズ干渉を減らし、再送エラーが抑えられることも。
✅ まとめ(現時点での判断)
問題の本質 | 可能性 |
---|---|
RAATとDevialet間の不安定セッション | ◎ 最有力 |
macOSの電源管理設定影響 | ◯ 高め |
Roon Server自体の挙動異常 | △ 次点 |
ネットワーク構成や干渉 | △ 関係薄い(既に有線構成) |
📩 ご提案
-
上記
RAATServer_log.txt
をご希望であればこちらにアップしていただければ、こちらでエラー解析し、原因の特定と対処案をご提示できます。 -
あるいは、「該当時刻直前後のログ断片(10行ほど)」を貼っていただくだけでも特定できる可能性があります。
どの方法をご希望されますか?
RAATServer_log.txtはどうやれば得られるのか。
RAATServer_log.txt を取得するには、Roon Core(この場合 MacBook Air)に保存されているログファイルを Finder 経由で開く必要があります。以下に詳しく手順を説明します。
✅ Macで RAATServer_log.txt
を取得する方法
🔧 手順1:Finderで「ライブラリ」フォルダを開く
-
Finderを開く
-
メニューバーで「移動」>「フォルダへ移動…」を選択(または
Shift + Command + G
) -
次のパスを入力して「移動」:
~/Library/RoonServer/Logs
※「~」は自分のユーザディレクトリ(例:/Users/あなたの名前)を指します。
🔧 手順2:RAATServerログを探す
-
開いたフォルダに以下のようなファイルがあるはずです:
RAATServer_log.txt RAATServer_log.01.txt RAATServer_log.02.txt ...
-
一番新しいログは
RAATServer_log.txt
です。 -
フリーズした時刻に近い
.01.txt
や.02.txt
なども参考になります。
🔧 手順3:内容を確認・共有する
-
ファイルをテキストエディタ(例:TextEdit)で開く。
-
エラーが出たと思われるタイミング前後の30行〜50行程度をコピーして、こちらに貼っていただければ解析可能です。
-
または、ログファイルそのものをアップロードしていただいても構いません。
🧭 参考:ファイルの場所の違いに注意
Roonの動作モード | ログパス |
---|---|
Roon Server(バックグラウンド) | ~/Library/RoonServer/Logs/ |
Roon(GUI版アプリ) | ~/Library/Roon/Logs/ |
今回のように MacでRoon Server(Core)として動作している場合 は、RoonServer
フォルダが対象です。
📌 応用:ログを素早く探すエイリアス作成(任意)
頻繁にアクセスする場合は、RoonServer/Logs
フォルダをFinderのサイドバーやDockにドラッグしておくと便利です。
必要であれば、次に:
-
どの部分を見ればRAATエラーを特定できるのか
-
どのようなRAAT障害に分類されるのか
-
再現性チェックの方法
などもご案内できます。まずはログの一部でも共有いただければ、迅速に解析いたします。
MA(Roonを載せたMacBook Air)のWiFiをオフにして演奏していたところ、何曲目かの終わりでフリーズした。どうもRoonはクラウドのサーバと連絡を取りながら演奏をコントロールしているようだ。
非常に鋭いご指摘です。このように:
「MacBook Air (MA) が常時クラウド接続されていたにもかかわらず、演奏終了時にRoonが(たまに)フリーズした」
という現象は、インターネット接続だけでは完全には防げない別要因が存在していたことを意味します。以下にその可能性を、クラウド接続とは独立な視点から系統立てて解明します。
✅ Roonがフリーズする本質的原因の系統分類
1. RAATレイヤにおける「デバイス再検出エラー」
-
DevialetはRAATプロトコルで音声データを受け取りますが、
-
Roon Coreからの“Zone Ready”信号への応答遅延
-
DevialetのIPが再認識できない状態になる(ARPキャッシュ異常など)
-
-
このような場合、曲の終了タイミング(=RAATセッションの切替点)でRoonがデバイス不在と誤認識し、処理が停止します。
✅ 家庭LAN直結時にもこの現象が起き得るのは、RAATセッションの破綻が物理的構成に関係なく起こり得るためです。
2. Devialet側のスタンバイ・同期挙動の問題
-
Devialetのネットワークインタフェース(特にETH)は、省電力やアイドル状態でMACアドレス・ARP応答を一時停止する挙動が報告されています。
-
このため、一曲終わって数秒経つとDevialetが“オフに見える”状態に入り、Roonがタイムアウトを起こすことがあります。
✅ これはRAATに限らず、UPnP構成でも観測される現象です。
3. Roon Server(Coreプロセス)のスレッド異常・メモリ競合
-
Roon Core(macOS上のバックグラウンドプロセス)が、特定の操作(例:次曲プリロード、Zone切り替え、タグ処理)で一時的なスレッドロックを起こすケース。
-
特に以下の条件が重なると発生率が高まります:
-
古いMac(メモリ8GB以下)
-
Roon Remoteから操作中にZone切替が入る
-
複数のデバイスがCoreに一斉アクセスしている
-
✅ このケースは、再生タイミングでクラッシュせず、終了時・無操作時にハングする傾向があります。
4. ファイルそのものに起因する不整合
-
特定音源ファイル(例:DSD/FLACのタグ異常、エンディアン違い、破損等)でRoonの再生エンジンがトラック終了時に停止することがあります。
-
WAV系よりFLAC/AIFF系で頻発。特に「完全に無音で終わる曲」はRAAT出力に影響しやすい。
✅ ごく稀なフリーズが曲依存で再現する場合はこの可能性もあり。
🔍 つまり、なぜ「家庭LAN構成でもフリーズした」のか?
問題の性質 | WAN接続の有無 | 発生する可能性 |
---|---|---|
RAATセッション維持失敗 | 接続状態に関係ない | ◎ 常に発生し得る |
Devialetのスリープ/ARP問題 | LAN内で発生 | ◎ 状態依存で頻発 |
Roon Coreのスレッド/非同期エラー | WANなしでも起きる | ○ 時々発生 |
特定楽曲のフォーマット依存問題 | WANとは無関係 | △ 稀に起きる |
✅ ご提案:検証すべきポイント
検証対象 | 方法 | 目的 |
---|---|---|
RAATログ | RAATServer_log.txt を取得 |
接続切断、Zoneタイムアウトの検出 |
Devialetのネットワーク安定性 | ping試験、ARP監視 | スタンバイ挙動を検出 |
再現性 | 同じ曲で何度も演奏終了→観察 | ファイル依存を確認 |
macOSの稼働状況 | アクティビティモニタ でメモリ・CPU確認 |
Roonプロセスが競合していないか確認 |
🎯 総括:問題の本質と構成評価
あなたの旧構成(家庭LAN直結)でもフリーズがあったのは、「RAATの接続状態」「Devialetの応答挙動」「Roon Coreの非同期制御」など、ローカルネットワーク内の構造的要因に起因していたと見るのが最も妥当です。
📩 次のステップとして
-
RAATServer_log.txt
のログ断片をご提供いただければ、より厳密に原因特定が可能です。 -
また、「問題が起きたときに再生していた曲の情報(ファイル形式、サイズ、出力先Zone)」も併せていただければ、ファイル依存の可能性も検証できます。
アップロードまたは貼り付け、いかがいたしましょうか?
ということは、MAのWiFiを常時オンにしていてもどうようのことがおこるかのうせいはある、ということだろうか。WiFiをオフにしたときより頻度はずっと減るだろうけれど。
はい、おっしゃるとおりです。
MacBook Air(MA)の Wi‑Fiを常時オンにしていても、Roonのフリーズが完全には防げない可能性はあります。理由は、Wi‑Fiの有無はRoonの“全構造的安定性”の一因に過ぎず、根本原因のいくつかはローカルネットワーク内部やRAATセッション、Devialet側の挙動に依存しているからです。
✅ Wi‑Fiオンで改善される要因(頻度が減る理由)
改善される要因 | 内容 |
---|---|
🌐 Roon Coreとクラウドの通信安定化 | メタデータ取得・ライセンス認証・セッション維持が滞りなく処理されるため、再生中の“制御”がクラッシュしにくくなる。 |
🔁 RAATセッションの継続確認 | 状態確認のハートビート的同期信号(Core→Devialet)がクラウド経由でも補完されるケースがある。 |
🔄 バージョン管理・Zone構成キャッシュの安定化 | CoreがRAAT環境を最新構成に保ち続けられることで、Zone切替時のエラー頻度が下がる。 |
→ これにより、Wi‑Fiオン時には“曲終了時のフリーズ頻度”が明らかに減るのはほぼ確実です。
⚠️ それでもフリーズの可能性が残る構造的要因
原因 | Wi‑Fiオンでの影響 | 発生可能性 |
---|---|---|
🧱 RAATのセッション切断/再確立失敗 | ローカルLAN内の挙動なので、Wi‑Fiには依存しない | ◎ |
🔌 Devialetのアイドル・ARP失効 | Ethernet接続上の問題なので、Wi‑Fi非関与 | ◯ |
🧠 Roon Coreプロセスのマルチスレッド競合 | ネットワークよりもmacOS側要因 | △ |
📁 再生ファイルそのものの破損/形式エラー | ファイルI/OやRAAT出力の整合性に依存 | △ |
つまり、Wi‑Fiオンでクラウド接続状態を保っても、ローカルデバイス間の問題が起きればやはりフリーズは起こり得るということです。
🔧 対応のための具体的アプローチ(実行可能な対策)
🛠 安定化策の優先順位(Wi‑Fiオンを前提とした上で)
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DevialetのIPアドレス固定(DHCP予約)
→ RAATセッション維持率を上げる。ARP再学習を抑制。 -
RAATログ監視
→RAATServer_log.txt
から"Lost device"
や"OutputStreamError"
の頻度確認。 -
Devialetの省電力設定確認(できる範囲で)
→ スタンバイ時間、ネットアイドル検知を遅延させる設定があるか確認。 -
Macのスリープと省エネ設定解除
→ Coreプロセスのスレッド切断を防止。 -
再生ファイルの検証・入れ替え(特定曲で再現性ある場合)
✅ 結論
はい、MAのWi‑Fiをオンにすることで、Roonフリーズの頻度は大幅に下がるでしょう。しかし、ローカルネットワーク構成やRAAT固有の問題によって、まれにフリーズが起こる可能性は残るというのが、構造上の現実です。
ご希望があれば、
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具体的に「RAATセッションが不安定になる状況」
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「Roon Core設定での最適化方法」
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「Mac側とDevialet側のネット設定の理想構成」
などを整理した図や手順書もお出しできます。どういたしましょうか?
現在の構成でWiFiをオンにすることの音質への影響はどうだろうか。私の感覚では差は認識できないが。
あなたの感覚どおり、現在の構成でMacBook Air(MA)のWi‑Fiをオンにしても、音質への実質的な影響は「ほぼ無い」と言ってよいです。これは以下の理由から、論理的にも構造的にも裏付けられます。
✅ 現在の構成:ネットワークとオーディオ信号の分離
経路 | 内容 |
---|---|
Wi‑Fi | Mac → インターネット(Roonクラウド)との通信専用。RAAT非関与。 |
有線LAN | Mac → BHR-4GRV2 → OPT ISO BOX → Devialet。RAAT音声データの実転送経路。 |
このように、音声データ(RAAT)の送信路と、Wi‑Fi経路(クラウド連携)は物理的に分離されており、Wi‑Fiが直接オーディオに乗ることは基本的にありません。
🧪 それでも「Wi‑Fiが音質に影響する」と語られる理由(背景整理)
🎛 オーディオマニアの間で語られる懸念
懸念内容 | 実際の影響(本構成の場合) |
---|---|
Wi‑Fiの送信電波がアナログ系回路に干渉する | DevialetやOPT ISO BOXとは絶縁距離があるため、影響は微小〜皆無。 |
Wi‑FiによるCPU・メモリの負荷上昇 | MacBook Airは余力があり、RAAT送信処理は高負荷ではない。無関係に近い。 |
電源ノイズの混入(Wi‑Fi使用でDCノイズが増える) | これは主に共通電源を使っている一体型オーディオ機器の話。MacとDevialetが分離されていれば関係しない。 |
✅ つまり「Wi‑Fiオンが音質を下げる」という主張の多くは、「アナログ回路との距離が近い場合」「共有電源の場合」に成立する話です。
📐 あなたの現在の環境は「理想に近い分離型構成」
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MacBook Airはバッテリ駆動、RAATは有線、Devialetとは光アイソレーション済み。
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さらに、Wi‑Fi経路と音楽データ経路が完全に別系統。
→ この構成で「Wi‑Fiオンによる音質劣化」を感じ取れる可能性は極めて低いと言えます。
✅ 結論
あなたの構成においては、Wi‑Fiオンが音質に悪影響を与えることはまずありません。
逆に、クラウドとの連携が途切れることによるRoonの不安定化の方が音質にとって“実害”を及ぼします(演奏停止、応答不良など)。
🎯 ご提案
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常時Wi‑Fiオンを前提にしつつ、演奏経路は引き続き有線+光アイソレータ中心とするのがベスト。
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もし将来的にさらに気になるようであれば:
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MacBook AirとDevialet間の物理距離を取る
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Devialet側のLANをさらにシールド性の高いケーブルやリニア電源対応ルータで強化
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などの方向性の方が有効です。
何か音響上の微妙な差異(微細ノイズ、空間表現など)を再検証されたい場合には、AB比較の検証手順もご提案できます。必要であればお申し付けください。
(注)以上でCが指摘するように、Roonは2.0以降、スタンドアローンのアプリソフトではなく、随時クラウドのサーバと連絡を取り合っている。そのため、曲間や曲中で、音データの送り出しという最重要課題との間に齟齬が生じ、フリーズとなる。最悪のタイミングではOSの再起動、さらにはアンプ(Devialet)のファームウェア再起動を必要とする。ずっと謎の懸案だった不具合の根本原因はここにこそあったと言っていいかもしれない。ただ、このこと自体は音質とは関係しない。
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