El CapitanでCore Audioが進化した?

MacのOSをEl Capitanにアップデートしてから数日経つが,どうも音質が改善されたような気がしてならない.iTunesがバージョンアップされるごとに,わずかであるが同じ感じがしてきた.AppleはCore Audio,またはOSのSound関連部の改良を(密かに?)続けているのではないか.あらためてこの疑念を持った.ネットでいろいろ探ってみると,同様の感じをもつ人がいるらしい(http://goo.gl/lkjmh5).

たとえば,大貫妙子のPure Acoustic.紗のようなかすかなエコーがよりさわやかに聞こえる.Glenn Gouldのピアノ演奏.一音一音がますます生々しい.もちろん,以前の音との差はわずかで微妙だが,確かに私には感じるものがある.

Macのオーディオソフトと言えば,雑誌などでは揃ってAudirvanaを挙げるが,私は以前からCore Audioがそれに劣るとは思えず,むしろ,よいとさえ感じていた.その差が(密かな?)バージョンアップごとに開いてきているように思える.

この種の微妙な違いの感覚は議論を巻き起こすのが常だが,上記引用サイトのページでも同じ議論が繰り返されている.どちらが正しいか,Core Audioのオーディオ再生部分をアップルがまったくいじっていない,ということなら,「感じる」派は完敗で,単に気のせいだったと言うことになる.「実は改善していた」ということなら,『感じる』派の感覚は本物だった,と認められよう.果たして真相はどうなのか,知りたいところだが,アップルはなぜかこういうことを公表しない.面倒くさいと思ってか,それとも謎めかすことで価値を高める戦略なのか.うん十年アップルとつきあってきた経験から思うに,たぶん両方なのだろう.

なお,El Capitanのせいなのか,それ以前のOSからだったのか,とんでもないバグに出会った.CDをリッピングするのに,私は,手元にあるMacBook Airを使い,アンプに近接したMacBook Pro内のiTunesライブラリをAirのiTunesで開いて行っている.昨夕,いつものようにそうしようとしたところ,見知らぬエラーが出て,それをよく確かめずにenterを繰り返していると,ProのiTunesライブラリがなんとAirのライブラリにすり替わってしまった.Airにはほとんどミュージックデータを入れていないから,これまでProにため込んだ数百ギガのミュージックデータが突然,すべて聴けなくなってしまった? 一晩眠れぬ夜を過ごすことになった.

こんな時のためのTime Machineである.どこがおかしくなったのか分からないから,iTunesライブラリを丸ごと復元しようとしたところ,当然ながら,そのためのメモリが不足している,と言われ断られる.そこで,仕方なく,iTunes library.itl 関係のファイルだけを復元した.いまのところうまく機能しているが,これからどんなおかしなことが起きるか,それはわからない.

以前にも書いたことだが,iTunesのソフトはあまり良く出来ているとは思えない.OSを含め,ほとんどの既成ソフトはつぎはぎだらけで透明性を欠き,曲がりなりにも動いているのが不思議なくらいだ.それはともかく,iTunesライブラリから出てくる音はこの上なく美しい.ありがとう,iTunes.ありがとう,Mac.

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